医療リテラシー 

彡(゚)(゚)と学ぶ日本精神医療の歴史

彡(゚)(゚)と学ぶ日本精神医療の歴史
https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1513500868/
1 :名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)17:54:28 ID:9j1

彡(゚)(゚)「このスレは日本の精神科医療の歴史を学ぶスレや」
彡(^)(^)「病気の詳しい話は基本的にせんで」

彡(^)(^)「その代わりに、『なんで今の制度になったのか?』を解説したる」
彡(-)(-)「精神科医療ってTVで特集される華々しさも少ないし、病院に行ったことがある人も少ない」
彡(-)(-)「日陰の医療なんやな」
彡(^)(^)「でもそんな精神科がないと日本は成立せんのやで」

※注意
彡(゚)(゚)「このスレでは不適切な表現をすることがあるかもしれん」
彡(゚)(゚)「特に昔の文献を引用する場合や」
彡(゚)(゚)「今ですら偏見が残っとる。いわんや昔をや」
彡(-)(-)「許してクレメンス」

5:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)17:58:03 ID:9j1

プロローグ…へっぽこ医学生の勉強

彡(^)(^)「ワイは27歳の医学生、今年は国家試験や」
彡(^)(^)「ところで今日のやきうも終わりやで。晩酌ついでにニュースや!」
警察では責任能力について慎重に調べています。
裁判で弁護士は精神鑑定を要求しています。

彡(゚)(゚)「…」
彡(゚)(゚)「心神喪失やと無罪になるのはなんとなくわかるんやけど。」
彡(゚)(゚)「それで被害者は浮かばれるんやろうか?」
彡(゚)(゚)「いっそのこと精神病の患者は全員精神病院にぶち込めばええんちゃうやろか?」
彡(^)(^)「そうすりゃ遺族の納得がいかない判決も減るで。我ながら名案や!」
(´・ω・`)「3留のやきうさん!勉強もしないでまた酔っぱらって野球観戦ですか!?」
彡(゚)(゚)「失敬な!社会勉強中や!」
彡(^)(^)「ニキも名案と思うやろ!どや!?」
(´・ω・`)「ちょっとは精神科のことを考えてよ」
彡(^)(^)「精神科なんて適当に薬をポイーやろ。」
(#´・ω・)「!?」

6:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)17:58:59 ID:9j1

彡()()「ワイが悪かったで…許してクレメンス」
(#´・ω・)「それじゃ、色々勉強しようね」

彡(^)(^)「ということで初めにクイズや。医学生諸君は国試に出るかもしれんで。」
(´・ω・`)「問1に正解ニキの希望に基づいて勉強をすすめるよ」

問1 以下のうち、医師免許のみを取得している医師が法的に実行出来る行為を2つ選べ。
A. 妊娠高血圧症で母体に危険が及んでいる患者に人工妊娠中絶を行う。
B. エボラ出血熱疑い患者を届け出し、強制入院をリコメンドする。
C. 天然痘患者の強制入院を指示する。
D. 「宇宙人がやってくる!」とノートに書いている人を強制入院させる。
E.  弱オピオイドであるコデイン(2%)を処方する。

問2 質問者の希望を次から1つ選べ。
A. 明るい話から始めてほしい。
B. 暗い話から始めてほしい。
C. どっちでもいい。

7:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)17:59:01 ID:ela

ライシャワー事件

8:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)17:59:54 ID:ela

dc

17:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:01:49 ID:9j1

>>7
彡(^)(^)「正解やで!」
彡(^)(^)「解説や」
彡(^)(^)「医師免許のみを取得している医師・法的に実行出来る行為」つまり「他の資格・許可その他がいらない行為」のことやな。」

A. 妊娠高血圧症で母体に危険が及んでいる患者に人工妊娠中絶を行う。
彡(^)(^)「これは母体保護のための緊急措置ってことで実行できるで。その一方で正常妊娠の人工妊娠中絶については母体保護法指定医じゃないとアカン」
B. エボラ出血熱疑い患者を届け出し、強制入院をリコメンドする。
彡(^)(^)「これは実行できる、というより届けなアカンで。
その上で強制入院の是非は都道府県で判断するんや。リコメンドするのは勝手やが、ゴミ箱送りになっても文句は言えんで」
C. 天然痘疑いの患者を診察し、その上で強制入院を指示する。
彡(^)(^)「これは出来んで。強制入院の指示をするのは診察した医師やなくて都道府県知事や。」
D. 「宇宙人がやってくる!」とノートに書いている人を強制入院させる。
彡(^)(^)「これは3重の意味で出来んで。精神障害者の強制入院には精神保健指定医が必要やし、
強制入院の要件を満たさんし、そもそもこれが病気かどうか怪しいやろ?さすがに選んだらアカン」
E.  弱オピオイドであるコデイン(2%)を処方する。
彡(^)(^)「『弱オピオイド』という言葉に引っかかったか?これは出来んで。
1%以上のコデインは麻薬扱いで麻薬施用者の資格が必要や。反対に1%未満のコデインなら不要や」

彡(^)(^)「というわけで>>7ニキが一番早く正解したやで。」
彡(^)(^)「この問題で知ってほしいのは『医師の指示で患者の意向を無視して強制入院させる
制度は極めて特殊な制度である』ってことや。選択肢で言うところのBCDやな。」
彡(^)(^)「ちなみに患者の意志に関係なく治療できるのは『意思確認が取れない場合』、
例えば『交通事故で意識不明になっている場合』も治療を開始できるとされているで。
とはいえ、この場合は『確認できない』から仕方なくやっているだけで、積極的にシカトしとらん。
というわけで積極的にシカトする精神科の強制入院とは別物と考えるべきやろうな」

彡(^)(^)「希望は無かったから、短い話からスタートや!」

>>8
勿論出すで!重要事件や

21:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:03:45 ID:9j1

エピソード1 お薬できたね(ニッコリ

ここでは薬の歴史をたどるやで。精神科の薬が出来たのはWW2以降と以外と歴史が浅いんや。
とはいえ薬全部を説明しとったら時間がかかるから、重要な薬だけや。

1.炭酸リチウム
躁うつ病に使われる気分を安定させる薬や。その歴史はいい加減と偶然の連続なんやで。

1946年
彡(^)(^)「ワイはジョン・ケイド。オーストラリアの精神科医や。昔は軍医しとって日本軍の捕虜になったこともあったで。今は軍医をやめて帰還兵のための病院勤めや。患者を診るついでに躁うつ病も研究しとるところやで」
彡(゚)(゚)「多分躁うつ病の原因になる物質があるんやないか?モルモットで実験やな」
彡(^)(^)「実験室はないから、厨房でええやろ」
彡(^)(^)「原因の物質をモルモットに注射しよ。何を注射するか考え…まずは簡単に取れる尿にしよう。尿をモルモットに注射や(なお厨房)」

…そんなある日
彡(●)(●)「アカン!モルモットがバッタバッタ死んでまう。どうなっとるんや…」
彡(゚)(゚)「ところで尿ってどんな物質が入っとるんや?何々…」
彡(^)(^)「取りあえずヤマ勘やな。このUA(※)ってやつが怪しいで。取りあえずやっとけ!」
(※)UA… Uric Acid:尿酸。普通の尿には100%入っている。

22:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:04:52 ID:ela

呉秀三出してくれんのか(´・ω・`)

23:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:05:15 ID:9j1

彡(゚)(゚)「アカン!UAは水に溶けにくいやないか!これじゃ実験にならんで!!」
彡(●)(●)「水に溶かすんや!何としても尿酸を水に溶かすんや!!」
彡(^)(^)「リチウムと反応させて塩類にしたら溶けるらしいで。やったぜ」
彡(゚)(゚)「ファッ!ネズミが死なないし暴れんようになったやないか!大成功や!!」
彡(゚)(゚)「いやしかし待てよ。これって尿酸とリチウムの塩類の効果やな。これだけでは尿酸の効果とは言えへんで」
彡(^)(^)「試せばええやん。炭酸リチウムは水に溶けるんや。注射してしまえ」
彡(゚)(゚)「ファツ!落ち着いたやんけ!炭酸リチウムの効果やったんやな!」
彡(゚)(゚)「せやけど原理はどうなっとるんやろうか?」
彡(^)(^)「分からんけど治療に使ったろ」
彡(^)(^)「やっぱり効いたで思った通りや」
彡(゚)(゚)「せやけど原理はどうなっとるんやろうか?」
彡(^)(^)「分からんけど発表や。善は急げやで」
時に1949年、あるしがない雑誌に投稿された。炭酸リチウム初の報告である。
しかしその後の炭酸リチウムは効果があることは認められつつも、広く使われるまでには関門があった。危ないのである。

>>22
松沢と一緒に出すで!

25:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:06:10 ID:9j1

彡(^)(^)「効果が分かったから、次は投与量を考えんといかんな」
彡(^)(^)「お薬には『何も起こらない濃度域』『効果が出る濃度域』と『副作用が出る濃度域』があるんや。多くても少なくてもダメなんやで」
(´。ω゚`) 「先生お願いします」
彡(^)(^)「取りあえずこんなもんで(チョビット」

炭酸リチウムは「治療域」と「中毒域」が極めて近い薬剤である。しかも解毒薬がない。そのため、初期には入れ過ぎによる死亡事故が多発した。当然そんな危ない薬を国が認めるわけもなく…

アメリカ
彡(^)(^)「これが躁うつ病に効果がある薬やで。もちろんええんやろ?」
(*^○^*)「ダメダメ!危なすぎるんだ!!」
彡(゚)(゚)「何でや!患者を救えるんやで!!」
(*^○^*)「そんな危ない薬は毒薬なんだ!許可なんて出せないんだ!」
1970年
彡(゚)(゚)「要するに危ない濃度にしなけりゃええんやろ!投与法と投与量を研究して、定期的に血中の濃度を調べてきたで!」
(*^○^*)「それならいいんだ!」

他にも…
彡(^)(^)「よっしゃ。ちゃんと効いとるな。データも揃ったで」
彡(^)(^)「製薬メーカーだってノリノリやろ。なんせ治療薬はこれしかないんやからな。大儲けやで。というわけで作ってや!」
( ・`ω・´)「だが断る」
彡(゚)(゚)「何でや!大儲けやないか!」
( ・`ω・´)「製薬メーカーはどうやって儲けるか知っているかね?」
彡(゚)(゚)「もちろん薬の売値から原材料費を引いた分や。薬はこれしかないんやから大儲けや!」
( ・`ω・´)「売値はどうやって決めるのかね?」
彡(゚)(゚)「メーカーの言い値に決まっとるやないか!独占生産で大儲けや!」
( ・`ω・´)「ところで弊社が独占できるのかね?」
彡(゚)(゚)「特許を取ればええy…待てよ」
彡(〇)(〇)「せやった。炭酸リチウムなんてありふれた物質で特許なんて取れんやった…」
( ・`ω・´)「分かったら帰ってくれたまえ。パテントが取れない薬なんて売り物にならない。早晩他の企業も製薬に乗り出して赤字まっしぐらだ」
彡(〇)(〇)「うう…」

その後色々あったがアメリカでは1970年、日本では1979年に承認された(なお、東京に首都を置く島国では認可前から使っていたという情報もある)

27:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:07:37 ID:9j1

2.クロルブロマジン~最初は失敗作
統合失調症に使われる薬や。この薬が生まれるまで統合失調症の治療はロボトミーやったんや。
ちなみに今ではもっといい薬があるから使われることは少ないで。
そして、この薬もまた偶然から生まれたんやな。

1950年 フランス
彡(^)(^)「ワイはヤキウニキや。某製薬会社で働いとるで。」
彡(^)(^)「というわけで今回の発明は抗ヒスタミン薬や。アレルギーとかに効くで。さ、実験や!」
(*^○^*)「実験したけど効かないよ!しかも鎮静が効きすぎて意識レベルが下がっちゃう!売り物にはならないよ!」
彡()()「」
(*^○^*)「でも全身麻酔をかける前に使うと、いい感じに患者が寝てくれるね!そっちでは売れるかも!」
彡(^)(^)「ホッ」
そんなわけで手術のために使う薬であり、精神科の薬ではなかったのだが…

1951年 フランス
('ω`)「僕はアンリ・ラボリ。フランス海軍の軍医だよ。精神科?違うよ僕は外科医だ。メスを使うのが仕事さ」
(´;ω;`) 「お腹が痛いよー!助けてー!死んじゃうー!」
('ω`)「というわけで手術だね。この患者は激しいな。クロルブロマジンを入れるほうがいいな」
手術後
(´・ω・`)「アリガトウゴザイマス オカゲデタスカリマシタ」
('ω`)「おや?あれほど暴れていたのに…気のせいかな?」
J( 'ー`)し「うちの子がこんなに大人しいのは初めてです」
('ω`)「やっぱり気のせいじゃなかった。クロルブロマジンには精神を落ち着かせる効果があるようだ。」
('ω`)「これはもしかしたら、あの病気に使えるかもしれん。精神科に行ってみよう」

28:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:08:23 ID:aYk

クロルブロマジンが出来て精神科病院が日本で大量増殖したんよな

29:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:09:31 ID:9j1

精神科
彡(。)(;)「宇宙人が!電波が!」
('ω`)「彼は統合失調症。興奮すると手が付けられない。効果はあるだろうか?」
プシュ
彡(-)(-)「宇宙j…デンパ…」
彡(゚)(゚)「ゴハンニスルデ」
('ω`)「やっぱり!これは効くぞ!」

1951年、クロルブロマジンの効果はある外科医が偶然発見した。
彼はその時の衝撃を以下のように記載している。
『まさに薬物によるロボトミー、人間を根本から変えてしまう・・・患者は無気力、無関心、そして幼児的になった。』

「これまで「治療不能」とされていた統合失調症に新薬が出来た。」この噂は瞬く間に広がった。

フランス サンタンヌ精神病院
( ・`ω・´)「やあ!僕はしがない精神科医さ。でもこの病院はフランス1だよ!ところで最近『クロルブロマジンが統合失調症に効く』という発表があった。やってみよう」
( ・`ω・´)「本当に効いた…あれほど暴れていたのに…」
『たちまちヨーロッパ中の療養院がそれに倣った。どの現場でも病棟が静かになり患者を管理しやすくなった。』

( ・`ω・´)「外来で薬を出して、飲んでくれたら症状は出ない。これなら、閉鎖病棟に閉じ込める必要はあるまい。」
( ・`ω・´)「しかもロボトミーと違って副作用も少ないし、何より人間を取り戻す治療をしてくれる。ロボトミーも終わりか」

クロルブロマジンは「閉じ込める」「切る」治療を変え、精神科を変えた。

>>28
彡(゚)(゚)「実はそれだけが理由じゃないっていうのがミソなんやで。」

31:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:09:53 ID:IqI

一行でまとめろ

33:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:10:54 ID:9j1

3.イミプラミン
彡(゚)(゚)「イミプラミンは「三環系」と言われる最初の抗うつ薬や。1957年に発見されたで。」
彡(゚)(゚)「せやかて面白いエピソードはないから省略や」
彡(^)(^)「みんなも長い文書読んで疲れたやろ」
彡(^)(^)「ひとまず休憩や」

>>31
彡(゚)(゚)「精神科医療は偏見との闘いや」

34:↓バザーリア法:17/12/17(日)18:11:12 ID:yyT

精神障害者を閉じ込めるとか最低やな

435:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:33:55 ID:5ra

>>34
バザリア法の映画ええよな

35:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:12:21 ID:9j1

彡(^)(^)「ちゅーわけで>>1が疲れたから5分程度休憩や。」
彡(^)(^)「質問・コメントで場を持たせといてくれや」
彡(^)(^)「他の医学生に勉強机を取られてしまうからな」

>>34
その考え方って相当最近の考え方なんやで

39:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:15:24 ID:5ir

読みにくいのどうにかならへんの
あと全然日本じゃない件

43:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:18:47 ID:9j1

エピソード2 都立松沢誕生

「都立松沢病院」という名前は滅多に聞かんはずや。精神科の病院やからな。
日本で一番歴史がある精神科病院なんやで。
松沢を知らん精神科医はヤブの精神科医と言っていいぐらいや。
ちなみに東大の精神科より歴史が古いんや。まさしく最古やな。

>>39
読みにくいのはすまんやで。
>>28ニキも言っていた通り、精神科の薬物療法は重要なパラダイムシフトなんや。
日本じゃないが避けては通れんのや。

44:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:20:11 ID:9j1

1872年 東京
彡(゚)(゚)「この度ロシア皇太子が訪日することになったんや」
彡(゚)(゚)「とはいえ明治になってたかだか5年。浪人や浮浪者が多くて何をするか分かったもんやない。
斬り付けられでもしたら日本はお仕舞やで。それにそういう連中を見せたら国の体面にも関わるし。」
彡(゚)(゚)「せや、収容所を作って隔離したろ」

(・ω・`)「というわけで収容してみたんだよ。色々調べてみよう」
(・ω・`)「えーっと、120人中68人の言動がおかしいね。この人たちは病人だから別の施設に移そう。でも土地がないね」
彡(゚)(゚)「土地なら上野の恩賜公園を使ってや。名前は東京府癲狂院やで」

47:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:23:21 ID:9j1

こんな調子で東京府癲狂院は誕生した、その後巣鴨に一度引っ越し、次いで松沢村(現在の世田谷区松沢)に引っ越した。

1901年
三代目病院長 呉秀三
(*^○^*)「病院を改革するよ!頭がおかしいからと言って人間扱いしないのは許されないんだ!」
呉院長の方針は次の通り。

・拘束具の使用禁止。それらをすべて焼却処分する。*現在は、やむを得ない場合において身体拘束が使用されている。
・患者の室外運動の自由化 - 看護職員や家族が付き添い、病院構内での運動を自由化。
・旧来の看護観を持つ看護長などリーダー格の職員を更迭し、看護職員の人員と意識の刷新を図る。
・新しい看護長には医科大学附属病院で看護学講習を聴講させ、看護技術の向上を図る。
・患者処遇の改善と治療方針の刷新。
・作業療法の積極的活用。
・病棟の増改築の実行。

彡(゚)(゚)「今では当たり前になっていることも多いが、時代の背景を考えると相当に進歩的だったんやな。」
彡(゚)(゚)「何せ当時は私宅監置の時代や。後で触れるけどな」
彡(゚)(゚)「実際に都立松沢には呉院長の銅像と碑文があって、こう書かれとる。」
(*^○^*)「わが邦十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の他に、この邦に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし
(*^○^*)「(我が国10何万人の精神障害者は疾患にかかるという不幸の他に、この国に生まれたという不幸を重ねているものと言えるのである)」
彡(゚)(゚)「この文章は1919年当時の実態を調べた論文の中から引用されとる。」
彡(゚)(゚)「こんな書かれ方をする当時の社会と比較すると、都立松沢は相当恵まれとったんやな。」

49:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:25:22 ID:a29

都立松沢ってそんな凄いとこなん?
東京に引っ越したらそこの外来で見てもらおうかな

50:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:25:23 ID:aYk

っ『精神病者私宅監置ノ実況及ビ其統計的観察』(1918年)

51:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:26:59 ID:9j1

彡(゚)(゚)「ポイントやで」
・隔離
彡(゚)(゚)「都立松沢病院誕生の歴史は隔離から始まった」
彡(゚)(゚)「『治療』やなかったんやな」
彡(゚)(゚)「当時は薬が無い時代やったから、自然回復を待つ以外にやむを得んかったのかもしれん」

>>49
彡(゚)(゚)「知らん精神科医はおらん」
彡(゚)(゚)「都立やけど最先端治療もおこなっとるで」

>>50 この論文から引用されとるんやな

55:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:35:43 ID:aYk

私宅監置→精神病者監護法(1900年)

精神病者監護法は治療については記載なし、監護義務者が医師の診断書をすえて警察に届け出れば、座敷牢に閉じ込められる法律。
入院患者数は限られ、入院すること自体困難

56:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)18:46:57 ID:yyT

治すというよりは社会的な事情で排除しようって時代なんやろ?

58:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)19:07:31 ID:RKl

彡()()「アカン、書き込みが吸い込まれてしまう

エピソード3 相馬事件
彡(゚)(゚)「この事件は端的に言えば「お家騒動」や」
彡(゚)(゚)「「やけど、お家騒動に病気の疑いと当時の制度の不備、マスコミの煽りが絡んで大騒動になったんや」
彡(゚)(゚)「この1件で法律が作られた程や」

59:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)19:08:48 ID:RKl

1879年
彡(゚)(゚)「ワイは相馬誠胤、陸奥中村藩の末代(第13代)藩主やった。今は東京府で華族やっとる。」
彡(-)(-)「やけど最近調子が悪いんで通院しとるんや」

64:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:15:35 ID:dtm

ある日
J( 'ー`)し「最近夫の調子がおかしい。自宅に閉じ込めてしまおう。」
(*^○^*)「僕は錦織 剛清。主君に仕えていたんだ!」
(*^○^*)「主君が病気なんて嘘っぱちなんだ!どうせ金目当ての親族が嘘っぱちを言っているだけなんだ!」
(*^○^*)「訴えてやるんだ!!」
???「コレをネタにすれば新聞が売れる!」

65:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:16:10 ID:dtm

単なるお家騒動はマスコミの煽りもあってヒートアップしてしまった。

そんな中で裁判では診察を行うことになった。
裁判所
('ω`)「診察してはっきりさせよう。偉い先生、お願いします」
診察後…
( ・`ω・´)「これは精神病だ。統合失調症(※)だろう」
(★…●)「これは精神病だが、統合失調症ではなさそうだ」
(●゚◇゚●)「これは精神病じゃない」

66:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:17:54 ID:dtm

医師の出した診察がばらばらであり、「病気じゃない」と診察した医師すらいた。
診断が不明確になっただけでお家騒動は混迷の度合いを深めていく。

1887年
(*^○^*)「らちが明かないんだ!身柄を奪い返すんだ!」
(*^○^*)「何をするんだ!主君を助けただけなんだ!」
錦織 剛清は東京府癲狂院に侵入し、身柄を奪うことに成功するも1週間で逮捕された。

67:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:18:35 ID:dtm

1892年
相馬誠胤はこの世を去った。しかし納得しない人物がいた。

68:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:19:39 ID:dtm

(*^○^*)「これはきっと毒殺なんだ!墓を掘り起こして調べるんだ!!」
錦織 剛清は墓を暴いて調べたが、結局のところ毒殺を裏付ける証拠はなかった。

69:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:19:45 ID:dtm

彡(゚)(゚)「ポイントは以下の通りや
・制度がなかった。
彡(゚)(゚)「上の解説で「私宅監置」と書いとるが、当時はそんな言葉すらなかったんや。」
彡(゚)(゚)「だからその時その時で対応が違ってしまったんや。いかんでしょ。」

70:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:20:20 ID:dtm

というわけで法律を作ったんや。
1899年精神病者監護法制定
( ・`ω・´)「この法律は、精神障害者の扱いについて手続きを定める方法だ。詳しくは以下の通りだ」
( ・`ω・´)「①監護者を定める。ようするに身元引受人だ」

71:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:24:23 ID:FW7

( ・`ω・´)「②監置することが出来るのは監護者のみ、かつ、場所は限定だ。勿論届け出も必要だ」
( ・`ω・´)「③行政は監護者を監督する権利がある。好き放題はダメだ」
( ・`ω・´)「④お金は監護者が払うこと」
( ・`ω・´)「これで適当な理由をつけて閉じ込めることは防止できるな」

72:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:25:22 ID:FW7

しかし現実はそうではなかった。
特に監置の場所に「私宅」を定めたことが問題になった。自宅は目が届きにくいからである。

73:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:25:52 ID:FW7

社会の変化・精神医学の進歩により精神科の患者が増えた。
しかし当時の日本には患者を受け入れるだけのリソースが不足していた。
1916年精神病院法によって「精神病院を作る」ことが決まったものの、金が無いので結局私宅監置は続いた。
最終的には1950年まで続くことになる。

75:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:27:39 ID:FW7

彡(゚)(゚)「ポイントや」
・制度の確立
彡(゚)(゚)「色々な問題があれど、制度を定めたことの意義は決して小さくないんや」
彡(゚)(゚)「少なくとも制度があることで助かる可能性が高まるからな」
彡(゚)(゚)「制度のはざまに落ちた患者は存在しないも同然やで」

76:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:29:29 ID:FW7

・リソースの不足
彡(゚)(゚)「当時の日本は貧乏やったからな。人物金が不足しとったで」
彡(゚)(゚)「受け入れる病院がなかったんや。だから私宅監置せざるをえんかったんや」
彡(゚)(゚)「国だって問題があることは理解していたから、作ろうとしたんやけどな」
彡(゚)(゚)「せやかて偏見が強い当時のことや。遅々として進まんかったやで」

77:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:30:13 ID:FW7

エピソード3 ロボトミーの衝撃
彡(゚)(゚)「みんなは「ロボトミー」って聞いたことあるか?「脳みそを切ってしまう」アレや。」
彡(゚)(゚)「現代の精神科では禁忌なんやが、その歴史はまさしく精神科の暗黒史なんや。」
彡(゚)(゚)「そんな黒歴史誕生と、起きた悲劇、その終焉についてまとめていくで」

78:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:33:51 ID:FW7

1935年
当時の精神科の治療と言ったら基本は「閉じ込める」。
他には「カウンセリング」「インスリンを打って低血糖にして痙攣を起こす」
「電気ショックで痙攣w(ry」という具合で治療効果は非常に悪かった。
薬?そんなものはない。

79:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:34:23 ID:FW7

そんなある日
(´・ω・`)「僕はジョン・フルトンとカーライル・ヤコブセン。どっちも精神科医だよ」
(´・ω・`)「医者だから精神病の治療方法を考えているんだ。だけど治療法がこれと言ってないんだ」
(´・ω・`)「そんなわけで試しにチンパンジーの脳みそを切ってみたら、穏やかになったんだ。これは使えるね。というわけで学会発表だ」

80:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:34:43 ID:FW7

学会
彡(゚)(゚)「ええこと聞いた。人間でもやってみよ」
こうして世界各地で人間に対する「治療」が始まった。
確かにある程度感情が抑制されたことは事実であった。
エガス・モニスは世界で初めてロボトミーを人間に行ったことでノーベル賞を授与されたほどである。

82:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:35:18 ID:GJZ

ノーベル賞受賞のくだりはWikiかなんかで読んだ記憶あるわ

84:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:36:09 ID:FW7

患者の6%が死亡し、残った患者も人格が変わる、てんかん発作を起こす、等の副作用が発生した。
しかし「暴れるよりマシ」ということで「治療」は続いていくことになる。

85:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:36:29 ID:FW7

1938年 日本
( ・`ω・´)「私は中田瑞穂だ。新潟大の脳神経外科医だ。」
( ・`ω・´)「ロボトミーという術式があるそうじゃないか。やってみよう」
1947年 都立松沢、東大病院でロボトミー開始

86:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:37:36 ID:FW7

そして、日本の精神医療を揺るがす実験が始まった。1950年のことである。

87:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:37:39 ID:FW7

(●゚◇゚●)「僕は臺弘。東大精神科の教授だ。都立松沢でも働いているよ」
(●゚◇゚●)「精神病は脳の脚気じゃないか?というわけで調べよう。脳みその標本が欲しいな」
(●゚◇゚●)「ロボトミーをすると切った脳みその機能が停止するよね。その部分を貰おう」
(●゚◇゚●)「機能が停止する部分なんだから、ロボトミーより前に取っちゃえ」

88:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:38:35 ID:FW7

その後精神科の薬物療法が始まっていたが、依然としてロボトミー手術は続いていた。
そんな1971年の精神神経学会で衝撃的な告発が行われた。

89:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:38:55 ID:FW7

('ω`)「僕は石川 清、東大病院で働いているよ。精神神経学会の評議員も務めているんだ。
('ω`)「おじいちゃんは戦艦三笠の軍医長、父は信州大学の初代病院長をやって医者の一族なんだ」
('ω`)「えー、東大教授の臺弘は患者の脳を使って人体実験を行いました。」

90:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:39:25 ID:FW7

石川の告発を朝日新聞が取り上げ、臺弘も反論する。
(●゚◇゚●)「人体実験とは人聞きが悪い。ロボトミーで機能停止する部分だから害はないよ」

91:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:39:26 ID:EcK

精神病院の内部が報道されることがそれまでなくてアメリカどこかで取材で衝撃をうけて
それを外に出したことで暗闇の中で縄につながれたりする状態が変わったとか見たで

92:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:40:22 ID:FW7

双方の主張が衝突する中、石川の追及はなおも続いた

1972年大阪府
('ω`)「えー、臺弘の行った人体実験の症例を提示します。」
('ω`)「これは19歳男性、これは11歳女性です。」
ザワザワ…ミセイネンカヨ…

93:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:41:59 ID:FW7

同年 精神神経学会理事会(イメージ)
騒ぎを無視できなくなった学会は聞き取り調査を行った。

>>91
彡(゚)(゚)「「外圧で内部が変わる」のは世界共通かもしれんで」

94:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:42:30 ID:FW7

( ,_ノ` )「聞き取り調査をしよう。臺先生、患者の同意は得たのかね?」
(●゚◇゚●)「私の担当患者の家族からは同意を得ました」
( ,_ノ` )「先生、『患者から得たんですか?』と聞いています。得たんですか?」

95:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:42:47 ID:FW7

(●゚◇゚●)「得ていません。でも私の担当した患者の家族から同意を得ています」
( ,_ノ` )「…先生以外が担当した患者の家族からは得たんですか?」
(●゚◇゚●)「得ていません」
( ,_ノ` )「…」

96:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:43:07 ID:FW7

現代はもちろん、1972年当時の感覚ですらあまりにも杜撰としか言いようがない研究であった。
1973年には追い討ちをかける報告がされる。

97:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:43:32 ID:FW7

1973年 日本精神神経学会 総会
(★…●)「私は吉田哲雄、実験当時の都立松沢病院院長です。当時のカルテがありましたので報告します」
(★…●)「症例は臺医師とは関係ありませんが、同じ手法を用いた症例です。そのため、参考になるかと存じます。

98:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:43:45 ID:FW7

(★…●)「患者は…死亡しました」
オイオイ「機能停止するから害はない」ッテウソッパチジャネーカ
ヤッパリジンタイジッケンダナ

99:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:45:35 ID:l9O

その後同総会で臺実験の是非に対して採決が取られた。結果は「医学実験として到底容認しえないものである」というものだった。
これだけみれば「普通のこと。残当」と誰もが思うだろう。採決の中身を見るまでは。

100:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:46:19 ID:l9O

何と投票に際しては棄権者が続出し、賛成票が僅差で上回る事態となったのである。

そんなわけで、ロボトミーには決定的な悪印象がついてしまった。
1975年には精神神経学会が精神外科を否定する決議を可決(賛成473票、反対0票、保留39票)
これ以降ロボトミーは行われていないはずである。

101:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:47:34 ID:yyF

宇都宮病院事件は取り上げるのかな?

102:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:47:41 ID:l9O

彡(゚)(゚)「ポイントはこんなところや」
・黒歴史たる所以
彡(゚)(゚)「精神科の黒歴史といえば「宇都宮病院」と知っとるニキもおるかもしれん」
彡(゚)(゚)「しかし医師側としては学会が滅茶苦茶になったこっちも黒歴史や。」

103:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:48:35 ID:l9O

・ロボトミーはパラダイムシフトに敗れた。
彡(゚)(゚)「ロボトミーが否定された理由は一部の医師が起こした人体実験だけではないと思うんや。」
彡(゚)(゚)「ロボトミーが支持された理由は「暴れるよりマシ」というものやったな」
>>102
彡(゚)(゚)「後程やで」

104:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:48:46 ID:l9O

彡(゚)(゚)「言葉は悪いが『気違いは黙ればいい』という価値観やで。誰も人間と見なしとらんかったんやな。」
彡(゚)(゚)「しかし人間は賢くなって、だんだんとそういう考え方が否定されるようになってきたんやな」

105:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:55:22 ID:AH5

簡単に行って良い事ではないし、不謹慎やとは思うけど
やっぱ人体実験は医療発展のスピード早めるんかなって

106:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:56:08 ID:5ir

倫理を無視すれば科学は飛躍的に進歩するってよく言われるよね

107:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)20:59:45 ID:kab

・かばい合い、隠ぺい
彡(゚)(゚)「臺実験だけ書いているから「こいつだけ?」「これだから東大は」と思う人もおるかもしれん」
彡(゚)(゚)「誤解の無いように言っとくけどな『ロボトミーの研究でカルテを調べようとしたら全部捨てられていた(名古屋大学)』
彡(゚)(゚)「こんな隠ぺい行為は当時は平気でやっとったで。」

108:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:00:17 ID:kab

・モリスのその後
彡(゚)(゚)「ロボトミーでノーベル賞をもらったモリスやが、後年よりによって自分が「治療」した患者に銃撃され、半身不随になってしまっとる。」
彡(゚)(゚)「現在でも、ロボトミーを受けた遺族が「ノーベル賞取消」を求めて運動しとるんや。」

109:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:01:07 ID:kab

・臺実験採決の謎
彡(゚)(゚)「臺実験の採決がヘンテコリンになった理由っぽいものや。」
彡(゚)(゚)「『代々木』『反代々木』って言葉を知っとる政治に詳しいニキはおるか?

110:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:02:49 ID:0Hk

これは共産党ですねえ

111:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:05:41 ID:kab

彡(゚)(゚)「>>110の言う通りや」
彡(゚)(゚)「ここで言う『代々木』ちゅーのは地名のことやないんやで。『日本共産党』のことを指しとる。本部があるからな」
彡(゚)(゚)「同様に『反代々木』というのは『アンチ日本共産党』のことを指しとる。いわゆる新左翼のことや」

112:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:06:59 ID:kab

彡(゚)(゚)「1960年代後半~70年代前半はまさしくそういう時代や」
彡(゚)(゚)「東大安田講堂で大暴れしたり、あさま山荘に立てこもった時代やな」
彡(゚)(゚)「そして、ジャーナリストの考察によると「臺弘は代々木、石川清は反代々木」やったらしいんや。」

113:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:07:17 ID:kab

彡(゚)(゚)「そういうわけで「代々木」の医師は臺弘を支持し、「反代々木」の医師は石川清を支持したらしいんや」
彡(゚)(゚)「「そんな馬鹿なことが!」と思うかもしれんが、政治思想の対立が発端になった事件は他にもあるで。またしても東大や。」

114:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:08:40 ID:kab

1969年 東京大学病院
(`o´)「ぼくは精神科に通院している患者だよ。薬ができて通院治療もできるようになったね。もちろん世間の偏見もあるし、入院する患者もいるけどね」
(`o´)「いやーそれにしても今年の1月には火炎瓶が飛んでいてすごかったみたいだね。病院が巻き込まれなくてよかったよ」
キャー
(`o´)「?なんだろう」

115:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:09:13 ID:kab

('ω`)「私は森山公夫。東京大学精神科医師連合のリーダーだ!これ以降精神科病棟を自主管理する!象牙の塔を壊すのだ!!」
(●゚◇゚●)「ふざけるんじゃない!さっさと退去しなさい!!」
('ω`)「ふざけるなとは何だ!精神科病棟は我々のメンバー以外は医師・看護師問わず立ち入り禁止だ!!」

116:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:09:16 ID:v4D

政治的に対立が無かったらもっと遅かったんやろうか

118:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:10:26 ID:kab

(●゚◇゚●)「占拠されてしまった。何とかして排除しないといかんな。1月のように警察を入れれば出来るだろう」
(●゚◇゚●)「しかし排除することが患者のためになるのだろうか?警察を入れてストレスになりはしないだろうか?」

>>116
彡(゚)(゚)「遅かったと思うで、宇都宮病院事件まで待つんや」

119:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:10:46 ID:kab

(●゚◇゚●)「患者のためだ。警察はなしにしよう。」
(●゚◇゚●)「その代わり、病棟は徹底的に干すぞ。病棟には一切の支援をしない。メンバーを抜けない限り海外留学は認めない。」
(●゚◇゚●)「なーに、我々には外来や関連病院がある。研究も臨床も教育もできるさ」

120:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:11:52 ID:kab

彡(゚)(゚)「こうして東大病院精神科は病棟と外来で対立し、1978年には超党派の国会議員で視察を行うも対立は解消しなかった」
彡(゚)(゚)「最終的に対立が解消したのは1996年のことだった」

121:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:12:09 ID:kab

彡(゚)(゚)「『病棟と外来が対立したら患者のためになるね(ニッコリ』と思うやろか?」
彡(゚)(゚)「そんなわけないに決まっとるな。そんなことを20年以上続けることは異常や。」

122:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:12:25 ID:0Hk

このせいで松沢病院が最先端みたいな感じになったんか

117:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:09:52 ID:dNq

精神病院の事件って虐待と拘束、人体実験がセットになっとるんを見るとやっぱ患者より医者の方が精神病むんやなって思うわ

123:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:12:30 ID:AH5

>>117
ある意味、ミイラ取りがミイラになる好例なんかな
正常な行動と倫理観を維持したままでも、精神はもう異常来たしてるんかなぁ

124:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:13:31 ID:AH5

白い巨塔みたい(小並感

125:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:14:07 ID:ela

今も頭に電気流すのやるんやろ?
非人道的やないの(´・ω・`)

126:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:14:17 ID:kab

>>122
彡(゚)(゚)「違うで、都立松沢はこれ以前から最先端や」
>>123
彡(゚)(゚)「閉鎖的な環境は支配者・被支配者の関係を強化すると言われとる。スタンフォード監獄実験が有名やな」
>>124
彡(゚)(゚)「まさしく白い巨塔の世界やな。ちなみに東大紛争は医学部からスタートしたんやで」

127:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:15:11 ID:kab

>>125
彡(゚)(゚)「mECT(修正型電気痙攣療法)やな。麻酔をかけるから無痛やで。しかも適用が少なくて簡単には出来んで」

128:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:16:09 ID:AH5

スタンフォード監獄実験のwiki見て、青い目の授業を思いだした

129:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:16:57 ID:kab

エピソード4 医法政の第一ラウンド~精神衛生法

彡(゚)(゚)「こっからは法律の話や。1950年に精神衛生法が施行され、同時に私宅監置が廃止されたのは既に書いた通りやで」
彡(゚)(゚)「私宅監置は人権侵害も甚だしいからな」
彡(゚)(゚)「その過程では精神医療にかかわる集団の思想が対立したんや」

130:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:17:13 ID:kab

1950年ぐらい。日本がまだ敗戦のショックから立ち直っていなかった時代。

彡(^)(^)「焼け野原やけど爆弾も落ちん時代や」
彡(^)(^)「さて、新聞でも見るで」
「殺人事件。覚醒剤中毒とみられ」「殺人…覚せい剤…」
彡(゚)(゚)「ポン中が暴れとるな。あんなやつ閉じ込めとけや」

131:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:17:32 ID:AH5

ヒロポンが普通に出回ってた時代か

132:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:18:07 ID:kab

当時はヒロポンが広く流通し、覚せい剤中毒患者による自傷他害が多発していた時代であった。

彡(゚)(゚)「閉じ込めたいんは山々なんやが、今の法律は憲法と相容れんからな」
彡(゚)(゚)「この当時はまだ旧帝国憲法時代の法律が生きとった時代や。あの私宅監置もあったで」
彡(^)(^)「というわけで法律を改正や」

133:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:18:28 ID:kab

彡(^)(^)「法律が変わったで」
彡(^)(^)「①まず人権侵害になる私宅監置は廃止や。病院に限定するで」
彡(^)(^)「②強制入院を出来るのは指定された医者のみ。適当な診断はダメやで」

134:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:18:47 ID:kab

彡(^)(^)「③強制入院は特別な理由がないとダメや。『暴れて手が付けられない』『自傷他害の虞がある』やな」
彡(^)(^)「④入院時に都道府県に届け出る。また、都道府県の定期的な監査を行う」
彡(^)(^)「⑤面会、通信の自由の制限も出来る。」
彡(^)(^)「以上や!法律の名前は精神衛生法や!」

135:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:19:03 ID:AH5

GHQあたり絡んでたりする?

136:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:23:19 ID:aYk

今の精神科病棟は人権団体の電話番号も書いてあっていつでも電話かけられるよな?

137:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:25:44 ID:dNq

>>136
ある意味一番与えたらアカン連中に教えてて草

138:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:28:25 ID:qlL

こうして1950年精神衛生法が施行された。が、
彡(゚)(゚)「相変わらずポン中が減らんなあ」
彡(゚)(゚)「ファッ!医薬品として自由に処方できるやんけ!取り締まりや!」1951年覚せい剤取締法施行
>>135
彡(゚)(゚)「絡んだという記録はないで。ただ、GHQの目があるから人権侵害になるような法律は作らんかったやろ」
>>136
彡(゚)(゚)「そうやで、よく知っとるな」

139:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:29:30 ID:qlL

1950年代の精神科に必要な法律は制定された。しかし、法律だけではどうにもならない…

彡(-)(-)「病院の数が増えん。これじゃ法律を作っても意味ないやんけ!」
(´・ω・`)「やきう先生。精神病の患者の治療がどれだけ大変か分かってる?看護師も大変なんですよ。先生も男なんだから手伝ってくださいよ!」
彡(゚)(゚)「すまんやで」

140:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:30:14 ID:qlL

彡(゚)(゚)「そうなんや。精神病の患者は興奮して暴れることも多いから医療従事者も大変や。そのせいでなかなか人も集まらん。せっかく来てくれた職員も暴言暴力で逃げてしまうこと度々や」
彡(゚)(゚)「これじゃコスパ悪すぎで病院の経営が成り立たん。病院の数も増えんやろうなあ」

141:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:30:38 ID:EcK

電気ショックはいかにも昔の非人道的な精神医療って感じするが
効果があるから仕方ないんよな家族の了承とか必要やけど
廃人状態からリカバリーできたりするからやっちゃう

142:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:31:44 ID:qlL

1952年
彡(^)(^)「学会の雑誌にええこと書いとったで」
彡(^)(^)「クロルブロマジンが統合失調症に効くらしいで」これで精神病院の運営も楽になるで」1952年クロルブロマジンの効果を確認

>>141
彡(^)(^)「懲罰目的で濫用されたから、懲罰目的に使えんように無痛にしたんやで」

143:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:32:12 ID:qlL

彡(゚)(゚)「国も自治体も病院を作っとるけど、どうしても人が足らん。おまけにポン中はなかなか減らんし患者も増えとる」
彡(゚)(゚)「いくらクロルブロマジンが出来たって人が足らんのはどうにもならんやで。病院の施設基準は基準やからな。破ったらお仕舞や」

144:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:32:32 ID:qlL

(*^○^*)「そこで名案なんだ!精神病床に限っては基準を緩和するんだ!医師は一般の1/3、看護師は2/3を認めるんだ!」
彡(゚)(゚)「フワッ!コストがかからんやんけ!」1958年厚生省事務次官通達(いわゆる精神科特例。なお現在でも有効)

145:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:32:52 ID:qlL

彡(゚)(゚)「それでも人が足らんのはどうにもならんやで」
(*^○^*)「まだ足りないならもっと緩和するんだ!事情があればそれ以下でもOKにするんだ!」
彡(゚)(゚)「Oh…」

146:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:33:32 ID:qlL

彡(^)(^)「特例と薬のお蔭で経営が楽になったで。どんどん患者を受け入れや」
彡(゚)(゚)「…とはいうものの、病院の新設・増設って金がかかるんや」
彡(゚)(゚)「人件費は減ったけど、結局金が無いと病床数は増えんで」

147:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:33:43 ID:qlL

(*^○^*)「そこで名案なんだ!金が無ければ借りればいいんだ!医療金融公庫を作ったんだ!」
彡(゚)(゚)「どうせ要件が厳しいんやろ?」
(*^○^*)「そんなことはないんだ!起債並みの甘い条件にしてあげたんだ!どんどん病院を作って増築してほしいんだ!特に精神病院は不足しているんだ!」
彡(゚)(゚)「やるしかないやんけ!」
1960年医療金融公庫設置

148:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:33:56 ID:qlL

こうして戦後日本の精神科の「システム『は』」完成した。

149:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:35:12 ID:qlL

彡(^)(^)「まとめやで」
・強制入院が制度化された
彡(^)(^)「人権侵害を防ぐために場所、医師、要件を限定し、加えて監視の目が届くようにしたんやな。私宅監置と比べたら圧倒的な進歩や」

150:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:35:46 ID:qlL

・精神科の需要が増えた
彡(^)(^)「この時代は精神科の患者が激増したんや。上ではポン中しか書いてないけど」
彡(^)(^)「もちろん敗戦のショックも重要な要素やな。私宅監置を廃止した分も増えとるで」

151:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:36:14 ID:qlL

・精神科の供給を増やした
彡(^)(^)「需要が増えたけど、儲からん精神科には誰も手を付けんかった」
彡(^)(^)「そもそも不足している上に、一向に増える気配がなかったんや」
彡(^)(^)「そこで経営が成立するように各種政策を実行したんや。」

152:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:36:28 ID:qlL

・薬が登場した
彡(^)(^)「供給を増やすための必須要件や。薬のお蔭で省力化が達成できたんや」

彡()()「…まとめたら短すぎて草。ワイの文才はこの程度なんやな…」

156:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:38:23 ID:qlL

エピソード5 医法政の第二ラウンド~ライシャワー事件
彡(゚)(゚)「1950年代までにシステムは整ったんや。しかし、システムは道具にすぎん」
彡(゚)(゚)「使い方次第で何が起こるか分からんやで。今回は使い方を巡る二つの事件や」
彡(^)(^)「ちなみに医法政(違法性)と掛けとるんやで?気づいて草生えたか?」

157:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:39:33 ID:dNq

精神科はいいけど日本も外国でやってるエクソシストの退魔の儀式みたいなその手の除霊とかは続けるべきやったな
あれは糖質には結構効果あるらしいしな

158:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:39:48 ID:qlL

彡()()「生えんかったか。続けるで」

1960年、精神科を増やす試みがひと段落する一方で世間は安保に揺れていた…
そんな中で1960年 刑法学会

159:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:39:57 ID:qlL

(●゚◇゚●)「保安処分について諸外国の事例を調べた結果を報告する」
(●゚◇゚●)「保安処分とは『犯罪を起こす可能性がある人物の身柄を拘束』することだ」
(●゚◇゚●)「日本は犯罪を起こした後でなければ被疑者を拘束できない。しかし、起こしてからでは遅いこともある」
(●゚◇゚●)「犯罪を起こす恐れがある…そうだな、精神病患者は…」

160:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:40:13 ID:qlL

このようにして、法学の側から「保安処分」を検討する声が上がり始めた。もちろん対象の中に精神病患者が含まれていた。

1962年 精神神経学会
彡(゚)(゚)「刑法学会が保安処分を検討しとるんか」
彡(゚)(゚)「当然精神科も…入っとるな」

161:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:40:16 ID:ela

あれやろ?アメリカ大使指したやつやろ?
んで精神病の奴危険や!みたいな

162:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:40:58 ID:qlL

当時の精神科は薬が出始めたばかり。そのため、司法精神医学も花形であった。
そのため、医者にしては珍しく法律に詳しい人も多かった。

1964年 精神神経学会 精神衛生法改正に反対の決議

163:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:41:17 ID:qlL

彡(゚)(゚)「精神医療は医療であり、精神病院は患者の診療を行うための場や。刑務所と混同しとるんやないか?」
彡(゚)(゚)「強制入院はあくまでも緊急時に治療するための仕方ない手段や」
彡(゚)(゚)「まったく何を考えとるんやか」

>>161
彡(゚)(゚)「ネタバレは(アカン)」

164:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:41:57 ID:qlL

しかし、あの事件が発生してしまった。
1964年 東京 アメリカ大使館
( ´_⊃`)「私はエドウィン・O・ライシャワー駐日大使だ。というわけで大使館を出ようとしている」
( ´_⊃`)「もちろんマリンコの護衛付きだ。まあ、日本だから治安はいいだろう」

165:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:42:14 ID:qlL

(;゙゚'ω゚')「お前は俺を殺そうとしている!殺される前に殺してやる!」
( ´_⊃`)「うわあああああああああああああああああああああああああ!」
1964年ライシャワー事件 統合失調症患者が引き起こした事件は全国に衝撃を与えた。世論はヒートしないわけがない。

166:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:42:29 ID:qlL

???「何とかに刃物」
???「警察は何をしていたんだ!」
???「精神科は何をしているんだ!」
???「外にいるからこんなことが起こるんだ!」
???「隔離だ隔離!野放し反対!」

167:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:42:47 ID:qlL

彡(゚)(゚)「そんな…ワイらは保安処分に反対や!絶対に認めんで!精神医療は刑罰じゃないんや!」
(●゚◇゚●)「やはり保安処分は検討せざるを得ない。検討を続けよう」
この時点では刑法は改正されていない。そのため、保安処分は法律上できない…はずだった。

168:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:44:07 ID:0Hk
169:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:45:18 ID:CYy

1964年 厚生省
(*^○^*)「全国から『精神病患者を隔離しろ』という苦情が絶えないんだ!」
(*^○^*)「でも警察は逮捕できるわけがないんだ!当然なんだ!」
(*^○^*)「精神神経学会は『ワイらは医者やで!』と言ってくるんだ!医者風情が畜生め!」

>>168
彡(゚)(゚)「無茶苦茶重要やで」

170:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:46:09 ID:CYy

(*^○^*)「困ったんだ!何とかして言うことを聞かせるしかないんだ!」
(*^○^*)「…待てよ。強制入院と言えばあの病気があるんだ!あれを使うんだ!」

171:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:46:33 ID:CYy

(*^○^*)「お役所舐めるんじゃないんだ!ハンセン病と同じように入院をさせるんだ!」
(*^○^*)「お役所舐めるんじゃないんだ!これは治療なんだ!逮捕でも隔離でもないんだ!」
彡(゚)(゚)「そんな無茶があるか!ワイらはやらんで!」
(*^○^*)「やらないならやらないで結構なんだ!頑固者め!」

172:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:48:17 ID:CYy

しかし、ここで思い出してほしい。1960年代は私立の精神病院が建設ラッシュを迎えていた時代。
その経営者としては投資に見合った収益を上げる必要があるのだ。

173:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:48:47 ID:CYy

(`・ω・´)「新しい病院を作ったんだ。融資も甘々で簡単に借りることが出来たよ」
(`・ω・´)「足りない医師は他の診療科から移ってもらったよ。収益が良くて高給で釣ったんだ」
(`・ω・´)「病院に必要なのは精神科の知識じゃなくて医師免許だからね。看護師も精神科の知識が無くてもいいよね」

174:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:49:00 ID:CYy

(`・ω・´)「さっそくベッドを埋めて収益を上げよう」
(´・ω・`)「でも待っていては患者は集まらないしなあ…」

175:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:50:52 ID:CYy

(*^○^*)「お邪魔するんだ!」
(*^○^*)「精神病患者の治療に協力するんだ!」
(*^○^*)「措置入院は全額国が負担するんだ!」

176:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:51:00 ID:CYy

(*^○^*)「措置入院じゃなくても精神障害者の自己負担は5%に限定でとりっぱぐれなしなんだ!」
(*^○^*)「しかも自治体によっては残りの5%も自治体が負担してくれるんだ!」
(*^○^*)(*^○^*)(*^○^*)(*^○^*)(*^○^*)(*^○^*)(*^○^*)「協力いただけませんか!?」
(`・ω・´)「!?」

177:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:51:32 ID:CYy

精神科病院は飛びついた。言われるがままに患者を受け入れ、
挙句の果てには町で患者を「集める」醜態を晒したことさえあった。
当時の日本医師会会長 武見太郎は以下のように酷評している。

精神医療は牧畜業だ

178:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:54:02 ID:dNq

>>177
うまいこと言ってて草

180:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:56:27 ID:CYy

そのような状態で事件が多発することは避けられなかった。
患者へのリンチ、不当な身柄拘束、医学的根拠のない治療、医療費の水増し請求
…あまりの多さに1969年精神神経学会は次の声明を発表した。

>>178
彡(゚)(゚)「当時の武見太郎は『武見天皇』『喧嘩太郎』と言われた医師のボスや」
彡(゚)(゚)「全国一斉ストライキで脅して役所すら黙らせたドンなんや」

181:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:57:23 ID:CYy

精神病院に多発する不祥事件に関連し、全会員に訴える
日本精神神経学会理事会 1969(昭和44)年12月20日

(前略)
われわれはまず第一にこれを精神科医自身の姿勢にあると考える。
(中略)
1 医療不在、経済最優先のいわゆる儲け主義の経営
2 私立病院経営者の持つ封建制と病院の私物化
3 経営管理を独占する精神科医の基本的専門知識の欠如
(攻略)

182:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:58:04 ID:CYy

全文:
http://www.arsvi.com/1900/691220.htm

同じころ1968年にイギリスのクラーク博士が来日し、クラーク勧告を出している。
詳細は省くが「入院が長すぎる」「適切な治療がなされていない」「待遇が劣悪」と、
武見・精神神経学会の声明と似たり寄ったりであった。

しかし、これらの忠告は日の目を見なかった。日の目を見るのはあの事件が発生するまでである。

183:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:58:29 ID:CYy

彡(゚)(゚)「今回のポイントや」
・保安処分
彡(゚)(゚)「今回の話を追っていくと、きっかけは保安処分や。日本は保安処分を認めていないんや。法律に詳しいニキは『別件』とか『転び公妨』とか思い出すかもしれんな」

184:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:58:35 ID:CYy

・各分野の対立
彡(゚)(゚)「今回の問題は法、政(行政)、医学、医療の利害関係が対立・一致しとる」
彡(゚)(゚)「一致しとる部分が抜け穴になり、対立する部分が骨抜きにされてしまったんや」
彡(゚)(゚)「制度設計は難しいんやな」

185:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:59:27 ID:CYy

・精神神経学会のスタンス
彡(゚)(゚)「精神神経学会は会員への声明以後も事件が起こるたびに保安処分反対の声明を出し続けとる」
彡(゚)(゚)「例えば『逆噴射』『機長止めてください』のあの事件でも出しとるで」

186:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)21:59:33 ID:CYy

・気違い禁止
彡(゚)(゚)「1970年代に患者団体の抗議で『気違い』が自主規制されるようになったで。
彡(゚)(゚)「逆に言えばそれまでは規制されとらんかったんや」
彡(゚)(゚)「例えば巨人の星、あしたのジョー、チャー研、ルパン三世、マッハGO GO GOなどで普通に使われとった」

187:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:00:37 ID:CYy

・精神病院への偏見
彡(゚)(゚)「ニキたちは『チャージマン研!』を知っとるか?その中に精神病院をネタにしたエピソードがあるやで」
彡(゚)(゚)「あの絵に描かれた『鉄格子の部屋に複数人』『粗末な服装』『横柄な職員』『倫理観に欠ける医師』…」
彡(゚)(゚)「この時代なら『偏見』とは言い切れんかったんや。」

188:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:01:05 ID:CYy

彡(゚)(゚)「ちなみによく勘違いされるが、『鉄格子の部屋に複数人』の問題点は、たぶん『鉄格子』じゃないで」
彡(゚)(゚)「部屋の中を見るために鉄格子或いは嵌め殺しの窓を使うことはあるんや」

189:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:01:12 ID:CYy

彡(゚)(゚)「その一方で『定員1人の保護室への過密入院』は問題や。こっちは規則で定員1名と決まっとったからな」
彡(゚)(゚)「現実にも入院患者が多い程儲かるから『保護室は1人のみという規則を無視して詰め込んだ』『その辺に布団を敷いて受け入れた』というような酷い話が伝わっとる」

190:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:02:48 ID:CYy

・ライシャワー事件のその後
彡(゚)(゚)「エドウィン・O・ライシャワーは日本に精通し、日本人と結婚したほどの知日派やった」
彡(゚)(゚)「1960年に『政治家以外にも日本人は沢山おるんや。もっと色々な日本人と対話せなあかんで』という論文を出した」
彡(゚)(゚)「それがケネディの目に留まり、1961年に駐日大使に赴任したで」

191:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:02:57 ID:CYy

彡(゚)(゚)「論文の通りに皇族、首相、元首相、野党、経済、宗教、労組と色々な日本人と話しとる」
彡(゚)(゚)「ライシャワー事件の後、出血したから輸血をしたんや」
彡(゚)(゚)「ところが当時は売血が合法やったから、『黄色い血液』からC型肝炎ウイルスを貰ってしまっとる」

192:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:03:01 ID:CYy

彡(゚)(゚)「後年それが命取りになってしまったんや」
彡(゚)(゚)「事件後売血の禁止や問診の徹底、機材の進歩で輸血の品質は大幅に改善したんやで」

194:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:04:10 ID:CYy

エピソード6 医法政の第3ラウンド~宇都宮病院事件

彡(゚)(゚)「『精神病患者=隔離』の流れが定着してしまったやで」
彡(゚)(゚)「隔離されたら目が届かんでやりたい放題や。ところが、ある病院の実態が暴露されて流れが変わるんや。」

195:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:04:15 ID:CYy

1960年 栃木県
彡(^)(^)「ワイは院長。内科の病院として開院や。」
彡(-)(-)「うーん、思ったより経営って難しいんやな…」

196:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:04:43 ID:CYy

(*^○^*)「お邪魔するんだ!」
(*^○^*)「精神病患者の治療に協力するんだ!」
(*^○^*)「かくかくしかじかなんだ!」
彡(゚)(゚)「なんやこの条件は!内科じゃこんなに儲けるなんて不可能や!」
彡(^)(^)「よっしゃ!精神病院に鞍替えや!」(1961年 精神病院に鞍替え)

197:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:07:21 ID:WQq

彡(-)(-)「とは言ったものの、ワイは内科医や。精神科なんて何もわからんで。」
彡(-)(-)「強制入院にも指定医が必要やが、内科医のワイには無いし」
彡(^)(^)「せや!勉強や!東大の医局に入って勉強や!」

198:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:07:25 ID:WQq

( ・`ω・´)「私が指導を担当する」
彡(^)(^)「お願いします」
( ・`ω・´)「君は精神科の病院を持っているそうだね。我々に協力してもらえるかね?」
彡(^)(^)「おかのした。先生のお蔭で指定医も取れました!」
( ・`ω・´)「よろしく頼む。研究もあるし、若いのはバイトで食いつながないといけないからね。」
こうして宇都宮病院は東大精神科との伝手を作った。

199:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:07:42 ID:WQq

そんな宇都宮病院は規模を拡大する。
彡(^)(^)「さあ、儲けるで!」
同時に問題も発生するようになった。
(´・ω・`)「ちょっと患者集めのやり口が酷すぎるよ。拉致じゃないか」
彡(゚)(゚)「なんや他院の先生様か!商売敵がうっさいわ!」

200:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:08:23 ID:WQq

(´・ω・`)「聞く耳がないなら監督の栃木県に訴えよう。もしもし栃木県ですか?」
数か月後
(´・ω・`)「そういえばあの件どうなったんだろう?」
告発はうやむやになってしまった。

201:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:08:50 ID:WQq

病院外でこんな有様である、病院内では…
(*^○^*)「ご遺体を解剖するんだ!医学の進歩に貢献するんだ!」
(*^○^*)「ところで看護師が解剖していいんだっけ?まあいいんだ!」(無資格者による解剖)
彡(^)(^)「治療の一環として色々な野菜を作るんやで!作るだけなら勿体ないから売るんやで!」(強制労働)

202:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:09:07 ID:WQq

そんな有様で当然暴力が発生していた。そのころ
(●゚◇゚●)「僕は東大精神科の研修医。宇都宮病院でアルバイトさせてもらっているんだ」
(*^○^*)「オラッ!さっさと動くんだ!ボコゲシー」
(●゚◇゚●)「…」

204:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:11:35 ID:jQN

(●゚◇゚●)「先生、宇都宮病院の職員って乱暴ですよねー。殴る蹴るですよ」
( ・`ω・´)「あーそうだねー。そんなことより宇都宮病院の研究データはどうなってる?」
(●゚◇゚●)「はい。えーと」
当時東大から派遣されていた医師は宇都宮病院の実態を知っていた。
知っていながら放置していたのである。金、研究データ、職場…得るものは多かったのだろう。

206:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:11:55 ID:jQN

1981年
彡(-)(-)「年功序列…どうしても年寄りの職員が金を食うな」
彡(^)(^)「せや!45歳で昇給停止、55歳で定年退職や!」
(*^○^*)「え!?給料上がらないの!?さっさと退職するんだ!」

207:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:12:55 ID:SyU

あーあ金で繋ぎとめてたのに....

208:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:14:33 ID:PiN

彡(^)(^)「ワイの目論見通りや。辞めた分は若いのを補充すれば安上がりやで」
当時の宇都宮病院の人件費比率は26%、一般的な私立精神病院の半分だった。
「外から見えない」ので「何が起きているか分からない」
「何が起きているか分からない」ので「何も改善されない」
それが続くはずだった…

>>207
彡(゚)(゚)「職員の内部告発は無かったみたいやな」

209:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:15:12 ID:Sjm

躁鬱病の人はどうやって相手すればええんや?
詳しい人答えてくれや

210:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:15:12 ID:PiN

1983年 宇都宮病院
( ゚ω゚ ) 「不法収容お断りします」
彼はO氏としておこう。宇都宮病院に収容されていたが、何とか退院していた。
彼は宇都宮病院の告発を考えていた。

212:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:16:55 ID:PiN

( ゚ω゚ )「無法地帯の放置お断りします」
( ゚ω゚ )「宇都宮病院で働いていた東大の医師お断りします」

>>209
彡(゚)(゚)「精神科は嫌がると思うで。内科に通院して、そこから紹介するのがええんちゃう?」
彡(゚)(゚)「躁は薬物治療出来るで」

214:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:18:13 ID:PiN

彼はその足で東大病院を訪れた。
宇都宮病院は東大の関連病院、味方はいないと思うかもしれない。
しかし、東大病院の対立構造を思い出してほしい。

215:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:19:02 ID:PiN

彼はその足で東大の精神科「病棟」を訪れ、事のあらましを伝えた。
('ω`)「…何ということだ。患者を鉄パイプで殴って殺すとは…」
('ω`)「しかし私一人では手出しが出来ん。協力者を募ろう」

217:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:19:41 ID:PiN

('ω`)「病棟で検討会を設置した。伝手を頼って弁護士・社会党・朝日新聞にも協力してもらえることになった」
検討会で…
( ゚ω゚ )「オコトワリオコトワリ」
('ω`)「わかりました。準備は出来た。始めよう」

218:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:20:14 ID:PiN

朝日新聞のスクープをきっかけに弁護士・社会党議員・精神科医の合同チームが宇都宮病院を調べた。その結果は恐ろしいものだった。
('ω`)「常勤医が3人、ベッドは800以上あるのに?1人で200人以上を診療できるわけがない」

219:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:20:22 ID:PiN

('ω`)「しかも患者の多くは薬物依存、アルコール依存だ」
('ω`)「マンパワーが必要な疾患を集めているにもかかわらずたった3人とは」

220:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:22:17 ID:Dzy

( “ω゚ )「…」
('ω`)「しかも患者には虐待の痕跡がある。外部に通報しようにもコインがないから通信も出来ない」

227:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:26:09 ID:2nW

>>220
現金没収しといて赤電話だけ置いてあったんやっけ

221:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:22:37 ID:GJZ

証拠は出るやろさすがに

222:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:24:06 ID:Dzy

>>221
彡(゚)(゚)「もちろん出たで」
彡(゚)(゚)「精神障害者の証言の信ぴょう性が問題になったんや」

223:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:24:21 ID:Dzy

この事件の衝撃は大きかった。裁判で明るみになっただけで
①リンチ殺人(傷害致死)
②無資格者による検査・診療
③極端な医師・看護不足、
④患者の使役(強制労働)
⑤通信・面会の自由を剥奪、
⑥不必要な強制入院
⑦不正経理⑧知事の認可を受けないで施設を病棟として使用
⑨脳の違法摘出、
⑩人件費の水増し
合計すると院長以下100名以上が起訴された。

226:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:25:35 ID:v4D

サラッと脳摘出されてて草

224:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:24:50 ID:Dzy

東大精神科も無関係ではない。
関係者への厳重注意(知っておきながら放置した道義的責任)が行われた。
そして、立場を失った関係者は東大を去った。
( ・`ω・´)「私もこれで終わりか…」

225:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:25:14 ID:Dzy

更に問題は国内にとどまらなかった。
( #´_⊃`)「日本は野蛮だ!これではソ連や南アフリカと同じではないか!」

228:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:27:54 ID:dNq

>>225
こういうの今だに言われてるけど他国も大概なんだよなあ

244:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:38:54 ID:lkc

>>228
こと精神医療に関してだけは日本の後進性はガチやで
拘束時間、入院期間、措置入院などの長さを他の先進国と比較すれば一発で出る

229:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:28:53 ID:Dzy

内外からの圧力に晒された結果、日本政府もついに動いた。
1987年
(*^○^*)「精神衛生法を改正して、精神保健法にするんだ!強制入院だけじゃなくて任意入院を追加するんだ!」
(*^○^*)「宇都宮病院事件を反省して、患者の人権擁護を大幅に強化したんだ!」

>>227
彡(゚)(゚)「せや。公衆電話の設置は義務やったからな」

230:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:29:23 ID:Dzy

こうして1964年以来の隔離政策は変わった。精神神経学会の声明、武見太郎の酷評、クラーク勧告から20余年、あまりにも遅すぎる変化であった。

231:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:29:42 ID:Dzy

ポイント
彡(゚)(゚)「今回のワイは悪役やったな…それはそうとポイントや」
・収益優先
彡(゚)(゚)「医療法人は営利目的の運営を禁止されとる。しかしながら、営利優先で進んだ結果こうなってしまったんや。もちろん赤字では運営できんけどな」
彡(-)(-)「ま、財務省がシブい今じゃ、普通にやっているだけでは大赤字間違いなしや。営利なんて夢のまた夢やな」

233:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:30:13 ID:Dzy

・遵法精神、倫理観の欠如
彡(゚)(゚)「精神医療に対する知識はもちろん、法令違反や道徳心が欠如しとった」
彡(゚)(゚)「関係者が誰かひとりでも声を上げとったらここまでの惨事にはならんかったんや」
彡()()「ちなみに宇都宮病院には医療関係者以外に警察OBもおったんやで。何をしとったんやろうなあ」

235:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:31:08 ID:Dzy

・閉鎖環境
彡(゚)(゚)「県による視察も不十分、電話できない、手紙も出せない、面会も出来ない…これでは何が何やらわからんで」
・「必要悪」としての宇都宮病院
彡(゚)(゚)「途中で触れとったが、宇都宮病院にはマンパワーが必要な患者が多数おったんや」

236:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:31:18 ID:Dzy

彡(゚)(゚)「これは偶然やないで。他院で断られたそういう患者を積極的に受け入れてきたんや」
彡(゚)(゚)「地域からしたら、『受け入れ先のない患者を引き受けてくれる病院』はさぞかしありがたかったんやろうなあ」
彡(゚)(゚)「そんな病院が多少お痛をやらかしたところで見て見ぬふりをしてもおかしなことやないかもしれんで」

237:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:33:01 ID:Dzy

・ソ連と南アフリカ
彡(゚)(゚)「途中で外人さんがソ連とか南アとか言っとったな」
彡(゚)(゚)「当時これらの国には『政治犯』はおらんかったんや」
彡(゚)(゚)「その代わりに精神病院に収容して『治療』をおこなっとったんやで。実態はお察しや」
彡(゚)(゚)「現代なら中国とか北朝鮮が有名かもしれんな」

238:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:33:10 ID:Dzy

彡(゚)(゚)「なお、南アは当時アパルトヘイトで『患者』が多かったんや」
彡(゚)(゚)「現代の感覚なら『日本は野蛮だ!北朝鮮や中国と同じや!』と言われるぐらいの屈辱や」
彡(゚)(゚)「そんな屈辱的な批判をされたから、厚生省も動いたんやろうな」

239:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:34:14 ID:Dzy

エピソード7 医法政の第三ラウンド~医療観察法
彡(゚)(゚)「さて、今回は久々の保安処分や。覚えとるか?」
彡(゚)(゚)「今回はあの事件がターニングポイントになったんやで」
彡(゚)(゚)「『事件をきっかけに法律が作られる』こんなパターンばっかりやな」
彡(゚)(゚)「ま、医療に限った話でもないか。今回は原住民が激おこや!」

240:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:34:38 ID:Dzy

おさらい…精神保健法までのスタンス
彡(゚)(゚)「ワイは医や!精神病院は治療の場や!犯罪者は刑務所で面倒見ろや!」
(●゚◇゚●)「私は法。保安処分は必要かもしれないが、法的な問題がある」
(*^○^*)「政なんだ!ガタガタ言わずに受け入れるんだ!」
(`・ω・´) 「経営者だよ。経営のために受け入れるよ」

241:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:34:52 ID:Dzy

それが宇都宮病院事件でこう変わった
彡(゚)(゚)「ワイは医や!精神病院は治療の場や!犯罪者は刑務所で面倒見ろや!」
(●゚◇゚●)「私は法。保安処分は必要かもしれないが、法的な問題がある」
(*^○^*)「政なんだ!人権侵害はダメなんだ!」
(`・ω・´) 「経営者だよ。経営のために受け入れるけど、犯罪はしないよ」

245:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:39:36 ID:kBe

1985年
(`・ω・´)「ぼくは病院の経営者。以前ほど経営は楽じゃなくなったね」
(`・ω・´) 「今日は屋外で治療だよ」
(●●●●●●●●●)「…ダッ!」
(´。ω゜`)「脱走だ!」
( ・`ω・´)「私は神奈川から来た。今旅行中だ」
(●●●●●●●●●)「…」
( ・`ω・´)「?」

247:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:40:14 ID:kBe

当時統合失調症で措置入院していた患者が病院から無断離院し、
旅行中の公務員を殺害、金品を強奪した。北陽病院事件である。

249:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:42:24 ID:NEf

( ・`ω・´)「遺族として民事訴訟だ。無断離院させるとはとんでもない話!」
(´。ω゜`)「事前に分かるわけないよ!」

>>248
彡(゚)(゚)「違うんやで。お役所の面子を潰すことが重要やで」

250:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:42:46 ID:NEf

1996年 最高裁判所
(●゚◇゚●)「「判決。病院の管理がなってない!賠償金1.2億を払え!」
(´。ω゜`)「!?!?!?!?!?」
民事訴訟で病院側が敗訴した。これだけ見ると「ほーんで」というところだろう。

251:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:42:58 ID:NEf

(´。ω゜`)「どどどどどうしよう。逃げられないようにずっと隔離しろってこと!?」
(*^○^*)「人権侵害はダメなんだ!」
(´。ω゜`)「どどどどどうしよう。全く隔離しちゃダメってこと!?」
(●゚◇゚●)「逃げて犯罪を起こしたら病院の責任だ!管理がなっとらん!」
(´。ω゜`)「板挟みだ!」

258:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:45:13 ID:bky

(´。ω゜`)「もう怒ったぞ!怪しい奴は入院させなきゃいいんだ!!」
(´。ω゜`)「こっちは受け入れなくてもいいんだ!」
当時の措置入院は強制入院の7%前後だった。受け入れなくても経営は成り立つ。
高額な賠償金のリスクを考えれば受け入れ拒否は自然なことだった。

263:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:46:14 ID:bky

(´。ω゜`)「思えば頑固者の彡(゚)(゚)が『保安処分反対!』と決議していた!」
(´。ω゜`)「僕たち経営者の団体は『触法精神障害者には特別な措置が必要』と言い続けてきたんだ!」
(´。ω゜`)「措置入院は治療が済み次第退院させないといけない!」
(´。ω゜`)「だから退院する度に犯罪を起こして措置入院になる患者を診てきたんだ!」

265:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:46:40 ID:bky

(´。ω゜`)「裁判にしたってそうだ。(●゚◇゚●)は『心神喪失!無罪!』といって後は放置だろ!ろくに治療を受けさせない!」
(´。ω゜`)「(*^○^*)はその場しのぎで『入院させるんだ!』『人権侵害はダメなんだ!』で手のひらクルクルのクルクルパーだ!」
(´。ω゜`)「現場を知らない馬鹿どもが!勝手にしろ!!」

267:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:47:30 ID:bky

原住民の苛立ちは募るばかり、しかし…
彡(゚)(゚)「犯罪者は刑務所!」
(●゚◇゚●)「保安処分と人権!」
(*^○^*)「人権侵害ダメ!」
不毛な主張が続いていた。

277:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:50:18 ID:SyU

いや現場に合わせて法律や規則曲げる役人のほうが大問題やろ

280:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:51:56 ID:bky

>>277
彡(゚)(゚)「勘違いしたらあかんで」
彡(゚)(゚)「原住民が怒っていたのは『実態に合わない法律を考えずに放置している』ことや」
彡(゚)(゚)「厚生省は法案提出権もあるし各種審議会も出来る。法律を考える力はあるんやで」

271:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:48:56 ID:bky

そんな雲の上でガタガタやっていたが…
国民を怒らせると無職になる国会では「触法精神障害者向けの法律を作ろう!」という決議があった。
そのため、2001年には厚労省が委員会を設置した。
なお参加者は彡(゚)(゚)(●゚◇゚●)(*^○^*)(´。ω゜`)だった。
そのため、建設的()な議論()が進んでいたと思われる()

273:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:49:37 ID:AH5

2001年って誰政権やったっけ……

274:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:49:58 ID:0Hk

>>273
森→小泉

276:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:50:12 ID:bky

そんなことをしているうちに、現実は待ってはくれなかった。あの事件である。

282:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:52:15 ID:bky

2001年 大阪
キーンコーンカーンコーン

キャー!

284:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:52:39 ID:bky

( ・`ω・´)「何をしているんだ!やめなさい!」

ウッ!

287:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:53:21 ID:bky

事件名を記載する必要はないだろう。
犯人は強制入院と退院を繰り返していた触法精神障害者だった。
事件当時の一部教職員の適切とは思えない対応、学校の安全管理の拙劣さ、マスコミのバッシング…世論は沸騰した。

289:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:53:34 ID:bky

特に「治療したにも関わらず犯罪を起こしてしまった精神科」
「15回も判決を出しながら手も足も出なかった裁判所」
「先例がありながら触法精神障害者への法律を作っていなかった行政」は集中砲火を浴びた。

290:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:54:01 ID:bky

???「警察は何をしていたんだ!逮捕しとけ!」
???「精神科は何をしているんだ!ちゃんと診療しろよ!」
???「野放し反対!殺されたらたまんないよ!」
???「犯人は裁判で有罪判決や心神喪失の判決を出していたそうじゃないか!」
???「判決を出すだけ出して後は放置か!?裁判所も刑務所も役に立たないな!」

291:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:54:32 ID:bky

彡(゚)(゚)「犯罪者は刑務所!」
???「お前らの仕事は何だよ!患者の診察と治療だろうが!」
彡()()「ハンザイシャハケイムショ…」

292:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:54:40 ID:bky

(●゚◇゚●)「保安処分と人権!」
???「法律で何とかしろよ!何のための法律だ!」
(● ◇ ●)「ホアンショブントジンケン…」

293:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:54:46 ID:SyU

裁判所が役に立たないのは国民が悪いんだよなあ...
普段何も考えてないくせに事件が起こると頭がふっとーする愚民が悪いよ愚民がー

302:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:58:33 ID:GTD

>>293
彡(゚)(゚)「この場合の(●゚◇゚●)は法曹界・法学界と見なしてほしいで」
彡(゚)(゚)「ご指摘の通り裁判所は定められた法律に反することは出来ん」
彡(゚)(゚)「イッチが無能やからな。すまんやで」

>>301
彡(゚)(゚)「精神科医はこのカオスな感じが好きなんやで」

294:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:54:50 ID:bky

(*^○^*)「人権侵害ダメ!」
???「殺された児童の人権はどうだっていいというのか!?」
(* ○ *)「ジンケンシンガイダメ…」

305:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:59:41 ID:GTD

彡()() (● ◇ ●) (* ○ *)「モウダメ クジョウオオスギ」
(´。ω゜`)「ほーら言わんこっちゃない!今まで不毛なことをしてきたツケだ!」
(`・ω・´)「わかったでしょ!法律を作らないと!国会も怒ってる!」
彡()() (● ◇ ●) (* ○ *)「…ハイ」

306:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)22:59:59 ID:GTD

こうして法律の検討が始まった。

彡(゚)(゚)「ワイとしては『治療のため』という点を明確にしてほしいんや!」
(●゚◇゚●)「犯罪予防のためでは法学上も厳しいよ」
(*^○^*)「やきうの考え方は古いんだ!最終目的は『社会復帰を促進するため(1条)』なんだ!」

307:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:00:27 ID:GTD

(●゚◇゚●)「拡大解釈の余地は摘まないといけない。罪名を限定しよう」
(*^○^*)「処遇に問題があってはいけないんだ!施設要件は厳格にするんだ」
(●゚◇゚●)「それならいっそ指定された病院に限定しよう(33条~48条)」

309:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:02:00 ID:Wrx

(`・ω・´)「医者に責任は取れないよ!」
(●゚◇゚●)「それならば、治療の必要性を判断し、裁判所に申し出るのは検察官にします」
(●゚◇゚●)「その上で処遇の決定に裁判官と弁護士も入れます(11、14条他)」

311:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:03:25 ID:Wrx

こんな感じで話が進み、2003年に国会で可決・成立、2005年に公布された。
医療観察法である。
ちなみに「社会復帰を促進するため(1条)」は世界初だった。

312:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:03:40 ID:Wrx

(´・ω・`)「数十年越しでやっと僕らの要望が通ったんだよ」
(´・ω・`)「だけどね。失われた命は取り戻せないんだよ」
(´・ω・`)「例えば高速バスジャック事件を覚えているかな?タラコが有名になったあの事件だよ。痛ましい事件だったね」

313:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:04:07 ID:Wrx

(´・ω・`)「この事件の前にDVに苦しむ家族が警察や精神科病院に相談しているんだ」
(´・ω・`)「だけど両方から『事件を起こさない限り対処できない』と断られているんだ」
(´・ω・`)「困り果てた家族はさる有名な精神科医に相談し、色々あって医療保護入院として強制入院になったんだ。」

315:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:05:59 ID:WB3

(´・ω・`)「医療観察法が後5年早かったら、ぼくらもやきうの兄ちゃんたちに苛められることもなかったかもしれないね」
彡(゚)(゚)「何言っとるんや?」
(´・ω・`)「別に」

317:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:07:17 ID:WB3

・ポイント
彡(゚)(゚)「何だかワイが分からずやのトンチキみたいになってもうたな」
彡(^)(^)「ま、精神神経学会は医療観察法の審議中に法案に抗議声明を出しとるんやけどな」
彡(^)(^)「それはそれ、これはこれや。言うことは言わなあかん」
彡(゚)(゚)「『精神医学は刑罰じゃない』先輩の先生方が残した大いなる遺産なんや。守らんとアカンで」

319:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:08:26 ID:WB3

・日本精神科病院協会
(´・ω・`)「ここは僕が説明するね。途中で『経営者の団体』と言ったことを覚えてる?」
(´・ω・`)「経営でも間違いはないけど、運営の方がもっと正しいかもしれないね」

320:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:08:33 ID:WB3

(´・ω・`)「精神科にはアカデミックの集まりである日本精神神経学会とは別に」
(´・ω・`)「病院運営者の集まりである日本精神科病院協会(日精協)というものがあるんだ」
(´・ω・`)「要するに現場の集まりだね。」

321:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:08:46 ID:WB3

(´・ω・`)「現場では原則・理論・建前が通じないことも沢山あるんだ」
(´・ω・`)「『医療は医学と社会の混合物』なんだ」

322:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:10:52 ID:rC7

(´・ω・`)「僕らはそういう視点で色々な声明を出しているんだ。勿論国会の先生にもお願いしてるよ」
(´・ω・`)「他には精神科病院のイメージアップ活動もしているよ」
(´・ω・`)「『閉鎖病棟』と名付けたゲームの販売に抗議したりね」

323:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:11:18 ID:rC7

・医療観察法の問題点
(●゚◇゚●)「今度は僕の番だね」
(●゚◇゚●)「法学的には医療観察法は『保安処分に抵触しないこと』が重要な論点だったんだ」
(●゚◇゚●)「だけど、現状の制度では問題があると指摘されていることもあるんだ」
(●゚◇゚●)「それは裁判を受ける権利の問題。基本的人権にかかわる問題だね」

324:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:12:05 ID:rC7

(●゚◇゚●)「例えば検察官が裁判で判決を受ける前に『心神喪失・耗弱』と判断して不起訴にする」
(●゚◇゚●)「その上で医療観察法に基づく申し出を行ったらどうだろうか?」
(●゚◇゚●)「この場合検察官が『不起訴』と判断した以上、被疑者は裁判を受けることが出来ないんだ」
(●゚◇゚●)「法学的には『起訴便宜主義』と言ったりするね」

325:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:12:31 ID:rC7

(●゚◇゚●)「どんなに被疑者が裁判で無罪を勝ち取りたくても裁判を受けられないんだ」
(●゚◇゚●)「医療観察法は『治療を受ける義務』が発生する以上、無罪とは根本的に違うんだ」

326:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:12:41 ID:rC7

(●゚◇゚●)「定期的な通院だって大変だし、入院にでもなったら…」
(●゚◇゚●)「という点があるから日弁連は医療観察法に反対の声明を出しているんだ」
(●゚◇゚●)「日弁連も働いているんだね」

327:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:14:38 ID:9Iw

・医療観察法と訴訟戦略
(●゚◇゚●)「また僕だよ。みんなは『(何とか)無罪』って知ってるかな?」
(●゚◇゚●)「弁護士が心神喪失を狙って精神疾患のフリをさせることなんだ」
(●゚◇゚●)「某事件で『ドラえもんが何とか』と被疑者が言って世間から厳しい非難を受けたことがあったよね?ああいうのだよ」

329:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:15:56 ID:2nW

心神喪失で不起訴ってその後どうなってるのかようわからん

330:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:17:18 ID:9Iw

(●゚◇゚●)「医療観察法以前は心神喪失になったらそれでおしまい」
(●゚◇゚●)「というわけで日常生活に復帰できるので、この戦略が有効だったんだ」
(●゚◇゚●)「そういうわけで割と使っていたんだね」

>>329
(●゚◇゚●)「医師・裁判官・弁護士で治療の必要を判断して、指定された病院に入院or通院だよ」

356:351:17/12/17(日)23:41:33 ID:rnw

>>330
補足。医療観察法が適用されるのは殺人・放火・強盗・障害・強姦(今は強制性交だっけ?)のみだね。
それ以外はいままでの法律通り。
ちなみに、不起訴以外にも、無罪になったとき、有罪でも執行猶予になったとき(要は刑務所に行かない場合)、医療観察法が発動するよ。

331:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:17:35 ID:9Iw

(●゚◇゚●)「その一方で『心神喪失で無罪になったらほぼ一生精神病院の外に出られない』のがアメリカ」
(●゚◇゚●)「弁護士によるその手の戦略はほぼ使われない。一方の日本では…」
(●゚◇゚●)「それでは医療観察法が公布された後はどうなのかって?」

363:351:17/12/17(日)23:46:50 ID:rnw

>>331
補足。アメリカでは「心神喪失狙い」がないのはイッチの言うとおり。
そのかわり、「訴訟当事者能力がない」っていうのを狙う。これなら一生病院は逃れられる。
検察・弁護側、双方けっこうえげつない鑑定やってるらしいよ。

375:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:55:31 ID:GgL

>>363
彡(-)(-)「サンガツやで。やっぱり取れる手段は取るんやな」
彡(-)(-)「法曹志望の知り合いは多数おるけど、彼らの喧嘩っ早さには草も生えんで」
彡(-)(-)「『警察何するものぞ!裁判からが本番や!』医者には恐ろしすぎるで」

334:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:18:20 ID:9Iw

(●゚◇゚●)「やっぱり使っていると言われているね。『死刑よりマシ』ということで、使う理由はあるんだ」
(●゚◇゚●)「あんまり使いすぎると弁護士の品位を下げるように思うんだけどね。日弁連さんどうなんですか?」
(´・ω・`)「僕からも一言、精神鑑定を出来る精神科医って本当に少ないんだ。余計な仕事を増やさないでほしいね」

335:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:18:41 ID:9Iw

・指定医療機関
(*^○^*)「次は行政なんだ!医療観察法では病院を指定して、そこで治療をするんだ!」
(ヽ*´◯`*)「だけどお金がかかるから、設備が不足しているんだ…」
(ヽ*´◯`*)「財務省も渋いし、法務省もお金ないし…はあ…」

336:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:19:30 ID:9Iw

・池田小事件
( ・`ω・´)「最後は私だ。精神科とは関係ないが、是非とも知ってほしい」
( ・`ω・´)「池田小事件では、学校・教職員の不手際で多数の児童が犠牲になったことは事実だ」
( ・`ω・´)「また、教師としての使命感に背く振る舞いがあったことも事実だ」

337:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:24:59 ID:9Iw

( ・`ω・´)「しかし!その一方で刃物を持った犯人にタックルを掛けて切られた教員もいた」
( ・`ω・´)「身の危険を顧みず犯人の制圧を行った教員もいた」
( ・`ω・´)「責任感にあふれる教師がいたことも忘れないでほしい。以上だ!」

338:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:27:02 ID:9Iw

エピローグ
彡(゚)(゚)「やっと勉強が終わったで」
(・ω・`)「分かったでしょ!」
彡(゚)(゚)「せやな。寝よ」
(・ω・#)「勉強しろ!落ちたら医学に詳しいおっさんだろうが!!」

339:【7】:17/12/17(日)23:29:38 ID:huy

近所では重宝しそうなおっさん

343:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:30:36 ID:9Iw

彡(-)(-)「というわけで日本の精神医療の概観はこんな感じや」
彡(-)(-)「社会の要求、精神医学の矜持、治療法…複雑に絡み合っとるんやな」
彡(-)(-)「思うようにいかないこともあれば、幾多の犠牲者も出しとる」
彡(-)(-)「忘れんようにしとこ」

>>339
彡(-)(-)「医学生の知識なんてゴミやで。10年で独り立ちとすら言われとる」

348:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:33:15 ID:9Iw

追記1
彡(-)(-)「知っての通りイッチは精神科に進んどる」
彡(-)(-)「イッチが精神科に決めた時、やっぱり親戚に反対されたらしいんや」
彡(-)(-)「『脳外の方がいいんじゃない?』『医者ならメスを持たなきゃ』…」

352:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:38:50 ID:9Iw

彡(-)(-)「これまでのエピソードを見ると、言う気持ちがなんとなく分かるやろ?」
彡(-)(-)「実際医療職の中でも精神科は『プシコ』と言われて馬鹿にされ、軽視されることもあるんや」

350:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:34:06 ID:T41

心療内科とどう違うんでっか

353:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:38:58 ID:9Iw

>>350
彡(-)(-)「内科的な症状(高血圧、震え…)を治療するのが心療内科や」
彡(-)(-)「原因となる疾患を治療するのが精神科や」
彡(-)(-)「やから統合失調症は精神科が治療するが、統合失調症に伴う高血圧は心療内科でも治療出来るで」

355:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:40:30 ID:T41

>>353
はえ^~すっごいためになる…
精神科をソフトに言ったのが心療内科と思ってた

351:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:36:09 ID:rnw

イッチおつかれさま!
ところで、精神衛生法の同意入院(患者の同意とは言っていない)って医者なら誰でもできるんじゃなかったっけ?

354:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:39:07 ID:9Iw

>>351
その通りや、精神衛生鑑定医は措置入院のみで必要やった。

358:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:42:51 ID:jUd

どんどん薬増やすのはなんなんや?
効果なし副作用こんもりで転院したで
精神病患者の訴えなんかクソってことか?

361:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:44:33 ID:EcK

>>358
クレクレってうるさい時は思わず出しちゃうんやろ
とりあえずおとなしくさせとけば現場は助かるからねドラッグロックってやつ
薬を安易に出さない医者は患者から何もしないと言われがちだが患者のことを考えてたりするんよね

362:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:44:56 ID:GgL

>>358
彡(-)(-)「副作用が何かはわからんから何とも言えん」
彡(-)(-)「そういう医者だったからかもしれんし必要だったからかもしれん」
彡(-)(-)「ちなみに多剤併用療法・大量処方については規制がかかっとる」
彡(-)(-)「診療報酬が減ったり、裁判で不利になったりな」

373:↓名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:53:21 ID:rQs

結局日本は糖質無罪な制度なんやな
逆にアメリカは厳しいと

374:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:53:54 ID:ela

うつ病の診断基準って客観的じゃないよね。
ほんとに病気で診断されてるのかな

376:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:58:08 ID:2nW

>>374
社会生活が困難である状態なら病気って感じやから
性格診断みたいなテストを2種類くらい受けさせられた覚えがある

377:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:58:29 ID:GgL

>>373
彡(-)(-)「厳しいというより、お国柄なんやろうな」
彡(-)(-)「アメリカにはアメリカの暗黒史があるんやで」

>>374
彡(-)(-)「そういう問題があったからDSMやICDが出来たんやで」
彡(-)(-)「ちなみにDSM/ICDは操作的診断基準というんや」
彡(-)(-)「『複数の症状の集まりを〇〇とする』という方法で診断する」
彡(-)(-)「やから症状の記述方法は時々変わるんやで」

378:名無しさん@おーぷん:17/12/17(日)23:59:41 ID:2nW

それやわ
DSMなんとかや

379:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)00:02:17 ID:tfn

>>378
彡(-)(-)「最新はDSM-5やな。ちょっとずつ変化しとるで」

380:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)00:02:24 ID:tfn

彡(-)(-)「ワイからはこんな感じやで」
彡(-)(-)「精神医学は刑罰でもないし、精神科は刑務所でもないんや」
彡(-)(-)「そういう視点で考えてほしいやで」

381:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)00:02:36 ID:tfn

彡(-)(-)「まとめはもちろん自由や。不適切な表現やらわかりにくい表現は適宜いじってええで」
彡(-)(-)「そういうのは管理人さんが上手いやろうからな」
彡(-)(-)「ほなさいなら」
彡(-)(-)「zzz…」

382:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)00:03:10 ID:tqU

イッチは司法精神医学やりたいんか?

387:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)00:06:09 ID:tfn

>>382
彡(-)(-)「もちろんやで。司法は精神医学の中でも特殊な領域なんや」
彡(-)(-)「司法やるなら精神科医として一流の診療が出来なアカン。鑑定に失敗するからな」
彡(-)(-)「しかも法曹からの厳しいチェックに耐えらえる診察が要求される。日本一精緻な診察や」
彡(-)(-)「そして人が足りない。精神科医も人余りが始まりそうやしな」

390:351:17/12/18(月)00:09:20 ID:tqU

実はワイ、今鑑定やってて煮詰まってしまって、2ちゃん見ててこのスレにたどり着いたんや。
ついつい口出ししてしまってスマン
ぜひ鑑定やってクレメンス。
鑑定料安くて経済的には報われんけどな…。

391:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)00:12:44 ID:tfn

>>390
彡(^)(^)「鑑定できる先生は一流の先生やで。リスペクトや!」
彡(^)(^)「ワイは精神神経研の岡田先生の話を聞いて憧れたんや!」
彡(^)(^)「報われないのは承知の上や!」

392:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)00:14:12 ID:vJu

>>390
ワイが犯罪した時は心神喪失にしてくれメンス

393:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)00:15:58 ID:tfn

>>392
彡()()「心神喪失やったら心神喪失にするで」
彡()()「鑑定書は検察官・弁護士・裁判官の厳しいチェックが入るんや」
彡()()「嘘大げさ紛らわしい鑑定書は通用せん世界や。変なことは考えん事やな」

398:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)00:21:05 ID:vJu

質問を変えると、どういう振る舞いをしたら心神喪失と見なすんや?

399:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)00:59:23 ID:tqU

>>398
ワシがイッチにかわって答えるやで。

どんな振る舞いしたら心神喪失か、それは、
「事物の是非・善悪を弁別し、かつそれに従って行動する能力」を失っている状態、ということやな。
それぞれの疾患によっても違うから、一言では言えんわ。

例えば統合失調症と言えば、幻聴と妄想が有名な症状やけどな、
細かいこと言うたら幻聴のあり方、妄想のあり方にもそれらしいもの、そうでないものがあんねん。
そういうことを丹念に見ていくから、病気のふりはだいたい見抜かれるで。
刑事精神鑑定やるのは診断能力に自信がある、精神症候学と精神病理学に通じた精鋭だからな。
その精鋭が、話を鵜呑みにせず、疑ってかかってくるんやで。

あと、ふつう起訴前鑑定でも公判鑑定でも、2~3か月、下手したら半年くらい鑑定留置という、
病院に入院した状態で鑑定受けるんやで。
医者の面接だけでなく、全ての時間の立ち居振る舞いがチェックされるんや。
ほんで、出生から犯行に至るまでの全ての経歴が洗い出されていくわけやから、付け焼き刃で狂ったふりしても無駄やで。

よく言われる、「事件を起こすときの心理は異常に決まってる」ってやつ。
精神鑑定でやるのは心理が異常かどうかじゃなくて、責任能力の鑑定やから!
心神喪失相当の被疑者に会ってみるとな、「ああこれは刑罰より治療が必要だな」って感じると思うで。
あと、最終的に認定するのは法律家だから。

400:↓名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)03:06:32 ID:60n

刑罰受けさせた上で治療ではあかんのか?

402:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)17:57:35 ID:tfn

>>400
彡(-)(-)「病院が『治療の場』であることと同様に、刑務所は『刑罰を執行する場』なんや」
彡(-)(-)「せやから有罪判決が出ていない人間を刑務所に収容することはできないんや」
彡(-)(-)「医療観察法の治療が刑務所ではなく病院で行われる理由もこれやな」

410:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:02:00 ID:tfn

医法政の第4ラウンド~DSM
彡(゚)(゚)「日本では原則として医療は医師しか行えん」
彡(゚)(゚)「それは精神医学でも同様なんや」
彡(゚)(゚)「ところが裁判官がやってしまった例を紹介するで」

411:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:02:16 ID:tfn

彡(゚)(゚)「ワイは精神科医や。責任能力の鑑定もやっとる腕利きやで(自画自賛)」
彡(^)(^)「今回も検察から鑑定の依頼が来たから鑑定するで」

413:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:03:01 ID:tfn

…鑑定中…
彡(゚)(゚)「これは責任能力を問えんで」

414:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:04:24 ID:tfn

彡(゚)(゚)「責任能力を問えんのやから、これは心神喪失で無罪やろうなあ」
(●゚◇゚●)「判決!被告人は有罪」

彡(゚)(゚)「ファッ!なんでや!」

415:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:07:57 ID:tfn

彡(゚)(゚)「そんなアホな話があるか」
彡(゚)(゚)「判決文を読むで」

(●゚◇゚●)「確かに鑑定の結果は責任能力を問えない」
(●゚◇゚●)「しかし、DSMを使用すると…」

彡(゚)(゚)「アホか!DSMはど素人が使ってええもんやないんや!」

416:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:09:07 ID:tfn

他にも…

彡(^)(^)「今回も検察から鑑定の依頼が来たから鑑定するで」
(´・ω・`)「僕も弁護士から鑑定の依頼を受けたんだ」
…鑑定中…
彡(゚)(゚)「これは責任能力を問えんで」
(´・ω・`)「同じく問えないね」

彡(゚)(゚)「さすがにこれは無罪やろ…」
(´・ω・`)「だよねえ」

417:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:11:27 ID:tfn

(●゚◇゚●)「判決。有罪」

彡(゚)(゚)「ファーwwwwwwwwwwwwwwwww」
(●゚◇゚●)「確かに心神喪失の鑑定結果はあるが、被告人の行動を見ると計画性があり…明らかである」

彡(゚)(゚)「何が明らかなんや!明らかなんはお前が医師免許持ってないことぐらいやないか!」
(´・ω・`)「こんなんじゃ鑑定医の存在意義はないよね」

418:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:16:48 ID:tfn

・ポイント
彡#(゚)(゚)「さすがに滅茶苦茶やな」
彡(^)(^)「と思ってくれたか?」

419:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:17:28 ID:AzO

人を裁く仕事長くやってるとやっぱ勘違いしてまうのかな

421:↓名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:19:59 ID:JzS

まあ、裁判官側も医師の診断に反する判断できないと、医者の不正とかそう言うの横行するし?

425:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:22:35 ID:tfn

>>421
彡(゚)(゚)「それも理由の一つやで」

422:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:20:23 ID:tfn

・自由心証主義
(●゚◇゚●)「裁判官は気でも狂ったのかって?とんでもない」
(●゚◇゚●)「僕は何も悪いことをしていないよ」

423:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:20:29 ID:tfn

(●゚◇゚●)「『証拠の証明力は、裁判官の自由な判断に委ねる(刑訴法318条)』」
(●゚◇゚●)「だから鑑定結果は信用できないって評価しただけだ」
(●゚◇゚●)「法には触れることはしてないよ」
(●゚◇゚●)「批判されるいわれはないよ」

424:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:20:35 ID:tfn

彡#(゚)(゚)「ムカつくうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
彡#(゚)(゚)「ムカつくがその通りなんや」
彡#(゚)(゚)「『裁判官が自分で鑑定してはならない』『裁判官は鑑定結果を無視してはならない』なんて法律はないんや」
彡#(゚)(゚)「しかも昔の最高裁が『裁判官は鑑定結果に拘束されない』という判決を出しとるんや」

427:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:24:27 ID:tfn

・DSM
彡(゚)(゚)「途中でDSMがでとったな」
彡(゚)(゚)「DSMは『精神障害の診断と統計マニュアル』って言うんや」
彡(゚)(゚)「その特徴としては『精神疾患を症状の集まり』と考えて、当てはまる個数で診断を決めるんや(操作的診断)」

429:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:26:53 ID:tfn

彡(゚)(゚)「やから、基本的に例えば『統合失調症っぽい』という診断はあり得ないんや」
彡(゚)(゚)「『統合失調症である』『統合失調症でない』のどちらかになるで」
彡(゚)(゚)「文章自体は平易や」

430:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:27:22 ID:tfn

彡(゚)(゚)「例えば統合失調症の診断基準やで。ちょっと古い版やけどな」

以下の2つ以上が各1か月以上(治療が成功した場合は短い)いつも存在する。 妄想
幻覚
解体した会話
ひどく解体した行動(例:不適切な服装、頻繁に泣く)、または、緊張病性の行動
陰性症状
社会的または職業的機能の低下
障害の持続的な徴候が少なくとも6か月間存在

431:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:29:02 ID:AzO

妄想があるのかそういうフリをしてるのかってどう診断するん?

432:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:31:06 ID:tfn

>>431
彡(゚)(゚)「基本通り話を丹念に聞いて様子を見るんやで。コナン君と同じや」
彡(゚)(゚)「嘘ついとったらどっかでボロが出るんや」
彡(゚)(゚)「例えば『幻聴で音が聞こえない』と言っとるのに、『後ろで鉛筆を落とすと振り向く』とかな」

433:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:31:22 ID:tfn

彡(゚)(゚)「これを見て何となく『ワイにも出来るで』と思ったニキがおるやろ?」

彡(゚)(゚)「ほんじゃ聞くで。『妄想』って何や?解体した会話ってどんな会話のことを指すんや?」
彡(゚)(゚)「『社会的または職業的機能の低下』って二日酔いや寝不足でもええんか?」
彡(゚)(゚)「どうなんや?」

434:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:33:24 ID:tfn

彡(゚)(゚)「そもそもこの診断基準は永遠に未完成なんや」
彡(゚)(゚)「なぜなら、症状をどのように表現するか?をブラッシュアップしとるからや」
彡(゚)(゚)「また、診断の一致率を上げるための共通の尺度、という役割が大きいで」
彡(゚)(゚)「せやから診断するためのツールとは微妙にやけど目的が違うんや」

436:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:38:55 ID:tfn

彡(゚)(゚)「こういう安易な濫用を防ぐために、例えばDSM-5にはこんなことが書いてあるで」
彡(゚)(゚)「例えば手元にあるDSM-5にはこんなことが書かれとる」

DSM-5分類、診断基準、本文の記述が司法的な目的のために用いられるとき、
診断に移管する情報が誤用されたり誤解されたりする危険がある。

437:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:39:32 ID:AzO

>>432
はぇ~
気のつく人でないと精神科にはなれへんねんな

438:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:41:28 ID:tfn

>>437
彡(゚)(゚)「精神科に限った話やないで」
彡(゚)(゚)「金や裁判が絡む科なら大なり小なり問題になるんや」
彡(゚)(゚)「例えば整形外科の交通事故後の腰痛、耳鼻科の難聴認定、眼科の視力障害」
彡(゚)(゚)「ほら、昔『耳が聞こえない(聞こえないとは言ってない)作曲家』がおったやろ?」

440:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:44:18 ID:tfn

彡(゚)(゚)「>>399ニキ先生が言っとった『精鋭』はまさしくこう意味なんや」
彡(゚)(゚)「疾患の概念、基準、程度…を総合的に診断・解釈・評価する」
彡(゚)(゚)「これはDSMで○×つける診断だけでは不可能や」

441:名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:47:43 ID:tfn

彡(゚)(゚)「というわけで本当に終わりや」
彡(゚)(゚)「もうネタはないで。お仕舞や」

444:↓名無しさん@おーぷん:17/12/18(月)23:52:50 ID:JzS

おもろかった。
でもまあ、これはあくまで歴史の話やからな……
これ見て「今の現場はまともなんや!」って思ったらあかんで。

460:【42】【49】【94】:17/12/22(金)18:42:30 ID:RXf

乙やで

RECOMMEND

日本精神科医療史
岡田 靖雄(著)
医学書院 2002年

古くは奈良時代「養老律令」から江戸時代の「病名彙解」、そして戦前から1960年代に至る、日本国内の精神科医療の歴史について、政治経済史・社会史を骨組みとして解説する。

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